2017年10月15日 空手の日 記念演舞会
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10月15日に宮崎ではじめての「空手の日 記念演舞会」がアートセンター1階オープン広場で開催されました。
空手の日とは、琉球王国時代の沖縄で発祥した拳足による武道である。 その起源には諸説あるが、沖縄固有の拳法「手(ティー)」に中国本土No2の武術と融合し、さらに示現流などの日本武術をも取り入れながら発展してきた沖縄の武道である。
その後、日本本土に伝わり、1936年(昭和11年)10月25日、那覇で「空手大家の座談会」が開かれ、この時、唐手を空手に改めることが決まった。 沖縄で平成17年に唐手が「空手」に呼称を統一する為に決議された日を記念して「10月25日」を「空手の日」として定めている。
その後、ブラジルなどでは空手の日に同じく記念祭などを開催しているが、日本国内ではまだ開催されていない。 その事をとらえれば、今回の宮崎での開催は、日本国内でも初めてという事になる。
宮崎で行う「空手の日」は、「宮崎空手道振興会」を中心として開催される。空手道は、柔道や剣道のように統一されていない為、流派・団体がたくさんあり、第三者から見たときに、よく分からないというのが現状です。
私の考えですが、空手道に対する考え方や組手・形など、流儀やスタイルが違うことはあっても、元は沖縄の空手道なので、その「精神」は同じだと思っています。 自分たちの流儀ややり方を主張するだけでなく、流派や団体などの垣根を超えて、発祥の地 沖縄を尊重し、宮崎での空手道の発展を力を合わせてできればという思いから、「宮崎空手道振興会」を発足して、まず10月25日の空手の日を宮崎独自の視線で考えてやってみることにしました。 それが今回の「第一回 宮崎県 空手の日 記念演武会」です。
初めてのことですから、計画の遂行や準備などが遅れがちで、各流派・団体の先生方への打ち出しが遅くなり、賛同はしますが今回はすでにスケジュールが埋まっているので、来年からにさせてくださいとの答えもあり、皆様にご迷惑をお掛けしました。 そんな中、8道場が参加してくださり、第一回を予想以上に良い内容で開催することができました。
各先生方・ご父兄・スタッフなど、皆様のおかげと心より感謝しております。
開会式
宮崎県空手道振興会 会長 桃井敏行の挨拶・九州硬式空手道連盟 会長 練義塾 甲斐会長の挨拶・宮崎県 空手道振興会 顧問 宮崎県議会議員 野崎幸士氏・同じく宮崎県空手道振興会 顧問 宮崎県議会議員 日高陽一氏の挨拶から始まりました。
沖縄の伝統舞踊
オープニングを飾ってくれたのは、美郷町で活動をしている「うなま琉星會」のエイサー太鼓でした。
美郷町と沖縄の豊城市は姉妹都市であり、うなま地蔵まつりの時は、沖縄から中学生が毎年エイサーを踊りにきてくれて、また美郷町からも沖縄に行くというような交流を以前から続けているということでした。リーダーの柳田さんを中心に、メンバーの方々みなさんが一生懸命にやってくださり、非常に盛り上がりました。
沖縄から来ていただいた沖縄伝統空手 剛柔流 琉翔会 会長 瀬名波先生・金城先生も沖縄の人達よりもうまいね!と言っておられました。
拳心会 仁武館の演武
空手の演武の最初は延岡で活動されている拳心会 仁武館(甲斐 淳彦先生)です。少年部の生徒たちが最初のプレッシャーをはねのけて、気合の入った形の演武をしました。
正道会館の演武
大矢支部長自らマイクを持ち、正道空手の技と精神を皆さんに分かりやすく説明をしながらの演武でした。
少年部の形や実践的な組手の技の応酬・一般道場生による組手技の応酬・女子部の人達による護身術としても使える技の披露など、多彩な演武でした。
今回、大矢支部長には積極的に関わっていただき、今年できないことも来年はこうしましょうなど、勇気をもらえるような前向きな言葉をもらい、私もうれしくなりました。
新日本空手道連盟 正道会館
大矢 宮崎県支部長拳心会 練義塾の演武
次は延岡を中心に活動をしている拳心会 練義塾の演武です。
練義塾は九州硬式空手道連盟 甲斐会長の道場です。 宮崎ではパイオニア的な道場ですが、長年の指導にも情熱が衰えず、前向きに行動される人間的にも素晴らしい先生です。 形に対しての取り組み方も熱心で、生徒の方々も宮崎県・九州大会などでも常に上位に位置しています。
士学館の演武
- 基本、約束組手、自由約束組手・形、一本約束組手を行いました。
全支部から全員出場させたかったのですが、沖縄のように国際通りを車両通行止めにしてやるようなところまではないので、会場が少し狭い関係もあり、演武者は代表を数名ずつ選びました。
参加する方もはじめての経験なので、試合とは違った緊張を持ってやれたようです。 約束組手をやることで、自分の技を分解して見直すことができ、勉強もなったようです。
このような機会に自分の技や形などを考え、見直すこともでき、発表することで緊張もするでしょうが、達成感もあったようで、皆、晴れ晴れとしていました。
金城先生の形演武
金城先生はセミナーのとき、少年部の子供たちにもやさしく指導をしていただきました。
瀬名波先生の特別演武
昨日も宮崎県武道館で沖縄伝統空手道のセミナーを行っていただき、はじめての人達もその奥の深さに感銘しておりました。 この日の最期の形演武も快く引き受けていただき、なかなか良い機会ですので、皆、真剣に見入っていました。
瀬名波先生・金城先生、ありがとうございました。
閉会式
士学館の顧問を長年やっている、宮崎県空手道振興会の相談役でもある前田市議会議員に総評をしてもらいました。 彼もお父さんが徳之島出身ですので、沖縄とも近く、いつもより乗って楽しんでいました。
正道会館 大矢支部長による閉会の挨拶で締めました。大矢支部長もすでに来年のことを考えているようで、話にも熱が入っていました。
来年の「宮崎県 空手の日 記念演武会」がもっと多くの方々に受け入れていただけるよう、宮崎としてのオリジナリティーも出せるイベントになるように一歩ずつ前進していきます。
番外編
今回の番外編は盛りだくさんです。まずは、いつもの方の登場。
皆、はじめての方々もいて、まじめな挨拶をしている中、この方だけはいつもマイペース。
ある意味すごいです!なぞの男性
司会を忘れて見とれている高野君
覇気のないアップ、笑顔ですが爽やかさがない!
今回のベストショット!会場が少し暗かったので、金井支部長の光を借りました。
この日の前田先生はよほど嬉しかったのか?何か溜まっていたのか?エイサーの方々の中に乱入して、一緒に踊っていました。なかなか様になっています。
2017年10月14日 沖縄伝統空手セミナー
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「宮崎県 空手の日記念演武会」の前の日に、沖縄 剛柔流 琉翔会 会長 瀬名波 重敏先生と金城先生に空手セミナーをやっていただきました。
瀬名波先生の口ぐせが「僕の知っていることは何でも教えるよ」ですので、お言葉に甘えて企画させていただきました。 宮崎空港に6時に着き、6時30分から武道館でやっていただきましたので、申し訳なく思っております。
士学館と正道会館の合同で行いました。
皆、沖縄空手に触れるのははじめての事なので、最初は緊張していましたが、先生たちがやさしいことが分かると、少しリラックスして受講していました。皆、口から出てくるのは、「難しい…しかし、形・技どれにも意味があることが分かり、もっと時間があれば…」という言葉でした。 あっという間の約二時間でしたが、これを機に伝統空手の深さを追及してくれればと思います。
瀬名波先生・金城先生、ありがとうございました!